映画『花戦さ』感想

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映画『花戦さ』を観てきました!
結構軽い気持ちで観に行ったのですが…心揺さぶられまくりの素晴らしい映画でした!
後半はもうずっと涙腺緩みっぱなしでしたね…。

仁も天皇の料理番もごちそうさんも好きだったんですが、
森下佳子さんの脚本はとにかくセリフの持つ力がすごいですね。今回もハッとさせられる深い言葉だらけでした。
そしてドラマチックな展開と人の温かさを感じられるやり取りがなんとも私好みで、「あぁ…良いなぁ…!」と思えるシーンがいっぱいありました。

これは生け花の話だったけど、絵の世界も同じなんじゃないかなぁ。
絵を見たときの喜びや感動ももしかしたら刹那的なのかもしれない。
だけど、その一瞬の美しさというものは確かに存在すると思う。
たとえ一瞬だとしても、誰かの心に響くものが作れたら良いなぁ。
私も仏様が宿るような気持ちで、魂込めて絵を描いていきたいなと思いました。(ちょっとおこがましいか)
それと、やっぱり他人の良さを認められずに嫉妬ばかりしてしまうのはその人が足りていない証拠ですね。
何の努力もしていない人に限って批判や妬みの発言が目立つようにも思います。
言葉の持つ力ってすごいと思うので、そんなことを言っているうちは一生その人の足元にも及ばないし、
そもそも人と比較して優劣をつける行為自体が愚かだと自覚しない限りはその思いに捉われ続けてしまうのでしょうね。
嫉妬心が生まれたときには、きっと羨む資格すらないんだからそんな暇があったらもっと努力しろ!と言い聞かせて、自分が成長するしかないんじゃないかなと思います。

というわけで、良き映画でした!
信念を持って打ち込んでいるものがある人や抵抗したくとも今はどうしようもない迷いや悩みがあるという人には響く映画なんじゃないでしょうか。
あと、素人の私でも作中の生け花はどれもすごく素晴らしいな~と思いながら観ていたのでそこも大いに楽しめると思います♪

映画を観ると心に響く分、その後色々と考えさせられますね。
自分の場合はどうだろうと見つめ直すきっかけになります。
それはきっと文学だって音楽だって絵画だって同じですね。
芸術には「そういう」力があると思います!